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株主の皆様へ

 平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。
 このたびの東日本大震災により被災された株主の皆様には、心よりお見舞い申しあげます。
 2011年2月28日をもちまして、第64期の事業年度を終了いたしました。
 当社グループは、「人々の生活に潤いと彩りを与えるおしゃれの世界」を事業領域に定め、「ファッション」を生活文化として提案することによって新しい価値やライフスタイルを創造し、人々の豊かな生活づくりに貢献することを経営理念としております。
 基本的施策として、当社グループはブランドを基軸とした経営により「ブランド価値」を高め、お客様にご満足いただける商品・サービスを提供していくことで、事業拡大と収益向上をめざしてまいります。
 株主の皆様には、今後とも変わらぬご理解とご支援を心よりお願い申しあげます。

代表取締役会長
廣内 武
株主の皆様へ 当期の事業環境と業績全般について 事業セグメント別の概況
次期の見通し
当期の事業環境と業績全般について

 当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済対策による消費刺激策や新興国の経済成長による需要拡大により、一部に景気回復の兆しが見られたものの、厳しい雇用情勢や所得環境、急激な円高や長引くデフレ経済などにより、景気の先行き不透明な状況が続きました。
 当アパレル業界におきましては、秋以降から緩やかな回復の兆しが見られましたが、消費者の節約意識は依然として根強く、天候不順の影響もあり、全体的に個人消費が伸び悩む厳しい状況で推移いたしました。
 このような経営環境のなか、当社グループは新成長戦略として、国内事業では収益性の高い基幹ブランドを中心に売場投資、商品投入を積極的に行い収益拡大に努めました。また、海外事業では成長の要となる欧州地区の収益改善をさらに進めるとともに、アジア地区の事業拡大を加速させました。
 これらの施策により、中核会社である株式会社オンワード樫山をはじめ、国内外の各子会社が全体として計画を上回る業績となりました。

●第64期(2011年2月期)連結業績実績
売上高2,445億 50百万円(前期比 1.6%減)
営業利益89億 28百万円(前期比 103.7%増)
経常利益104億 97百万円(前期比 71.5%増)
当期純利益27億 22百万円(前期比 24.4%増)
事業セグメント別の概況
[アパレル関連事業]

 国内事業につきましては、株式会社オンワード樫山において、「ブランド軸経営」を基本戦略に、基幹ブランドを中心に「商品力」「販売力」「売場環境」を磨き上げることで「ブランド価値」を高め、さらに、ブランドを横断した戦略的アイテムの積極的展開と効果的な販売促進により売上拡大をはかりました。加えて、急成長するネット市場にも本格的に参入し、新規の会員獲得や商品提案力を強化したことにより計画を上回る成果を上げました。これらの施策により粗利益率が向上し、増益となりました。また、他の国内アパレル子会社においては、特に株式会社アイランドの業績が順調に推移し、収益拡大に寄与いたしました。
 海外事業につきましては、欧州地区において、ジョゼフ、ジルサンダー両グループが、生産プラットホームの役割を持つジボ・コーグループとのシナジー効果により、収益の改善が進みました。また、アジア地区においては、市場の拡大を背景に計画どおりの成長がはかられ、合わせて北米地区の収益改善が順調に進みました。

●アパレル関連事業
売上高2,297億 50百万円(前期比 1.9%減)
営業利益89億 81百万円(前期比 97.1%増)
[その他の事業]

 サービス関連事業につきましては、商業施設の設計・施工事業の株式会社オンワードクリエイティブセンターは回復基調となりました。また、リゾート関連事業につきましては、計画どおりの改善が進みました。しかしながら、ファッション物流事業のアクロストランスポート株式会社におきまして、業務委託先の減少ならびに原油高の影響により減益となりました。

●その他の事業
売上高217億 94百万円(前期比 2.8%増)
営業損失1億 17百万円(前期は39百万円の営業損失)
株主の皆様へ 当期の事業環境と業績全般について 事業セグメント別の概況
次期の見通し
次期の見通し

 次期の見通しにつきましては、円高や雇用・所得環境に対する先行き不安に加え、本年3月11日に発生いたしました「東日本大震災」により、想像を絶する甚大な被害と経済的な打撃を受けたことで、わが国経済は、当面厳しい状況が続くものと思われます。
 当アパレル業界におきましても、震災とそれに起因する節電・計画停電などが、消費や経済活動へ悪影響をおよぼすことが予測されます。
 このような経営環境のなか、当社グループは、グローバル戦略を推進し、国内事業の安定的な収益確保と海外事業の積極的な収益拡大による成長戦略を推進してまいります。
 国内事業につきましては、株式会社オンワード樫山におきまして、引き続き、基幹ブランドに経営資源を集中させ、ブランド価値を高めて収益拡大を推進してまいります。また、旗艦路面店の運営を強化し「ブランドの発信力」の向上と、ショッピング・センターモールにおける大型新規ブランド開発により売上拡大をはかってまいります。さらに、Eビジネスはグローバルな視点からオンワードグループの総合力を活かし積極的に事業拡大を進めてまいります。
 海外事業につきましては、欧州地区の各子会社の経営基盤が整い、グローバルな成長戦略を積極的に進めるステージに入りました。ジルサンダーグループでは、新たなラインの「ジル・サンダー ネイビー」を2011年春からスタートし、今後さらに、ジボ・コーグループとのシナジー効果を高め、収益向上を実現させてまいります。アジア地区においても、生産・販売の両面から積極的な投資を行い、成長戦略を加速させてまいります。

●第65期(2012年2月期)連結業績予想
売上高2,448億円(前期比 0.1%増)
営業利益102億円(前期比 14.2%増)
経常利益116億円(前期比 10.5%増)
当期純利益35億円(前期比 28.6%増)
株主の皆様へ 当期の事業環境と業績全般について 事業セグメント別の概況
次期の見通し
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