サステナビリティ

製品と事業活動

製品と事業計画に関するサステナビリティの基本的な考え
無駄なモノづくりの排除 ・サステナブルなモノづくり

無駄なモノづくりの排除

お客様よりご希望のオーダーをお伺いしてから、丁寧かつスピーディーにジャストフィットの一着をお作りします。最新のテクノロジーと熟練の手作業を融合させた『KASHIYAMA』のスマートファクトリーにより、無題のないモノづくりを具現化しました。

スマートファクトリーによるカスタマイズな受注生産の拡大

KASHIYAMA・スマートファクトリーについて

●すべての製造工程を抜本的に改革した無駄のないモノづくり

  • ・オーダーとCAM(自動裁断機)をデータ連動。精密裁断による生地残布を減らしています。また、付属(ボタン・裏地など)の自動発注システム導入により適正在庫を実現しています。
  • ・RFIDとハンガーシステムを使った製品管理とタブレットでの工程管理によりお客様のご希望を反映したカスタマイズな1着をスピーディーに縫製します。
  • 生地のオートメーション管理

    生地のオートメーション管理

  • RFIDとハンガーシステムによる管理

    RFIDとハンガーシステムによる管理

  • カスタマイズなオーダーを迅速・丁寧に縫製

    カスタマイズなオーダーを迅速・丁寧に縫製

●効率的な物流体制

  • ・無駄な倉庫拠点を省き、お客様の元へダイレクトに商品をお届けします。
  • ・パックランナー(圧縮の上、密封した状態)でお届けする為、輸送の積載率を大幅に削減します。
  • ・ブランドスタート時に使用していたプラスチック製ハンガーを廃止し、輸送箱の蓋の部分を組み立てて、簡易ハンガーにすることで(特許取得済み)プラスチックの削減・梱包箱の小型化を実現しました。
  • パックランナー

    パックランナー

  • 輸送箱の蓋部分で組み立てた簡易ハンガー

    輸送箱の蓋部分で組み立てた簡易ハンガー

  • 梱包箱の小型化

    梱包箱の小型化

●その他の環境・働き方への配慮

  • ・紙資源の削減に対する取り組み(ペーパーレス化)を推進します。紙の受注伝票を廃止し、タブレット受注・データ送信へ。紙製顧客様カルテをデジタル顧客様カルテ化へ。
  • ・LED照明を一部導入し、省エネルギーに努めています。
  • ・一般社団法人日本アパレルクオリティセンターによりCSR・QC認定されました。
  • 縫製ラインのLED照明

    縫製ラインのLED照明

  • 社員がくつろげるカフェテリア

    社員がくつろげるカフェテリア

  • カフェテリア全景

    カフェテリア全景

KASHIYAMA・スマートファクトリー動画

上質な着心地を、低価格・短納期で。在庫を持たず、すべての製造工程を抜本的に改革したF2C(FACTORY TO CUSTOMER)体制で、ジャストフィットの一着を誰もが手に入れられる時代を作ります。

KASHIYAMAのホームページはこちら

トレーサビリティの向上人権・品質の透明性

トレーサビリティの向上・人権・
品質の透明性

オンワードグループは、長年培ってきた品質管理に関するノウハウや見識を、アパレルファッションにかかわる企業や団体の皆様に活用していただくための組織として、一般社団法人日本アパレルクオリティセンター(JAQC)を運営しています。JAQCは、2017年に設立以来、オンワードグループ内外の企業に対して、工場監査、QMD、試験・分析、リペア等に係るサービスを提供しています。

一般社団法人日本アパレルクオリティセンター 理事長 山下 隆 Q&A
JAQCにおける工場監査の実施状況に関するインタビュー

Q:まず「日本アパレルクオリティセンター」自身についてお聞かせください

A:私たち「日本アパレルクオリティセンター」(以下JAQC)は2017年3月、前身であるオンワード樫山の品質管理部門が独立してできた法人です。

Q:法人形態としては、株式会社ではなく「一般社団法人」ですね

●「業界の発展に寄与」が設立趣旨

A:そうです。オンワード樫山の品質管理部門は40年以上の長い歴史を持ち、製品化前の品質チェック(写真1)や、製品事故が発生した場合の原因分析(写真2)、および再発防止のためのフィードバックなど、様々なノウハウを蓄積してきました。この貴重なノウハウを一企業の中だけに温存するのではなく、日本のアパレル共有の財産として活用し業界全体の発展に寄与することが今後必要ではないかと考えました。したがって非営利団体である「一般社団法人」という法人形態にしたわけです。

  • 写真1:QMD打ち合わせの様子

    写真1:QMD打ち合わせの様子

  • 写真2:試験室

    写真2:試験室

Q:社内のノウハウを他企業に提供することに異論はありませんでしたか?

A:JAQCを設立した2017年当時、すでに国内アパレルをとりまく様々な環境の変化が始まっていました。店頭販売が主流であったアパレル製品にも、国境を越えたEC販売が台頭し始めていましたし、サプライチェーン全体に亘る環境問題や人権問題なども海外からの指摘によって顕在化してきました。これらに対応するためには各アパレルが個別に対応するのではなく、チームジャパンで取り組むべきという構想でしたので、特に異論はありませんでした。

●2007年から工場監査をスタート

Q:サプライチェーンの「人権」に関するお話しがありましたが、JAQCではどのような取り組みをされていますか?

A:前身であるオンワード樫山において、ライセンス契約をしていた海外ブランドからの要求で生産工場の「CSR監査」が義務付けられたのがはじまりです。2007年のことです。当時はCSRという言葉さえ知らず、とにかく監査に合格するためにどうすればいいか、何をどう是正すればいいのか手探り状態でした。

Q:生産工場の「人権」に関する問題とは、具体的にどのような問題なのでしょう?

A:時代性もあるでしょうが、海外ブランドからの要求によるCSR監査を始めたころは、児童労働を懸念する海外ブランドが多かったように思います。賃金でも、法律の定めた最低賃金を支払っていなかったり、残業加算が不足しているなど、ですね。監査後の指導によって改善されましたが、労働環境の面では消火設備がなかったり、食堂やトイレ、社員寮などの衛生面が劣悪な工場もありました。

Q:ライセンスブランドの工場監査を通して、感じたことは?

A:一般的に行われている海外ブランドの監査を見て、違和感を持ったのがきっかけです。どういう違和感かというと、まず監査を義務づけているブランド側の人が誰も監査に立ち会っていないという点です。実際に監査を行うのは現地の監査会社の監査員ですが、彼らは何のために監査をやっているのか、工場の実情に則してどのように改善すればいいのか、などを工場に直接指導することは職務上できないんですね。一方の工場さん側は、指摘の意味を把握できていないので「不合格」といわれても、改善しようがない。また、ブランド会社は現地監査員が作成する「監査レポート」のみで合否判定を行い、結果が悪い場合は「数か月内に改善しなければオーダーを中止する」という通知が行われます。指摘事項の中には残業時間が多いとか、休日取得が少ないとか、発注するアパレル側に起因するケースもありますし、設備の改修など多額の費用が必要な場合もあって、短期間に是正できないものもあります。

●「切り捨てる監査」ではなく「育てる監査」

Q:JAQCの監査の特徴や実施状況は?

A:CSR(Corporate Social Responsibility)は日本語で「企業の社会的責任」です。監査によって基準に満たない工場を切り捨てるのではなく、人権問題につながる可能性のある問題点を指摘し、理解を得たうえでレベルアップしてもらうことが本当の意味でのブランドホルダーの社会的責任ではないかと考えます。私たちの監査は現地監査員と共に全ての監査に立ち会い(写真3)、監査の目的、要求事項の意味をしっかりと説明し、さらには工場独自の事情を踏まえ、どのような方法で改善を進めていくか、などを提示しながら監査を行っています。2016年から、オンワード樫山の全ての工場を対象に監査を実施し、2021年3月現在、のべ335工場の監査を実施、工場数で79%(写真4)、生産数換算で93%をカバーしています。また、せっかく工場さんにお邪魔するので、QC(品質管理)監査も同時並行で行っています。

  • 写真3:監査風景

    写真3:監査風景

  • 写真4:認定証

    写真4:認定証

Q:工場さんの反応はいかがですか?

A:非常に好意的に受け取っていただいていると感じています。ある工場さんは「今までの監査は何のためにやっているのか意味がわからなかったけど、監査が工場のレベルアップに役立つということが分かった」と言っていただきました。

Q:日本のアパレルは欧米のブランドに比べて、人権監査が一般的でないように聞いています。

A:そうですね、一部のSPAブランドや、世界展開を行っている小売企業さんは既に実施しているようですが、いわゆるアパレル企業で工場の人権監査を実施しているのはごく一部ですね。

●「チームジャパン」で取り組みを

Q:いま「サステナブルファッション」というビジョンが企業の大きなテーマとなっていますが、日本のアパレル企業はどのように取り組むべきとお考えですか?

A: 「サステナブル」を実現する大きな要素は「環境」と「人権」です。この人権に関するサプライチェーンの管理ついては、残念ながら日本のアパレルは欧米ブランドに大きく後れをとってしまったと言わざるを得ません。これは私見、というか私共JAQCの目標でもあるわけですが、遅ればせながらスタートする日本アパレルの人権監査は、個々の企業でそれぞれに取り組むのではなく「チームジャパン」で、共通のルールのもとで実施すべきと考えています。今でも複数のブランド監査を受けている工場さんが多くありますが、ブランドごとに要求事項が異なっていたり、判定基準がまちまちであったり、さらに時期によっては毎週のように監査を受けなくてはならない、といったご苦労もあります。

Q:「チームジャパン」に向けての取り組みとは?

A:現在、日本のアパレル業界団体に対して私共JAQCで作成した「CSR監査要求事項、評価要領」(下記にリンクあり)を公開し、皆さんで使っていただけるよう団体のホームページで紹介しています。また、業界団体に「CSR委員会」を設置し、未実施のアパレル企業への周知と、時代に即した「CSR監査要求事項」のブラッシュアップなどを行っています。この活動を日本のアパレルの「人権監査プラットフォーム」に発展させていきたいですね。

Q:なるほど。ただ「監査」という言葉は「不正を摘発する」みたいなマイナスのイメージがありますよね?

A:そうですね。最近、私たちは「監査」(Audit)でなはく「調査」(Surveillance:サーベイランス)という言い方をしています。先にも述べましたが、合否を決めるわけではなく、改善すべきことを発見し、是正する、そして永続的にお取引を続ける、まさにサステナブルな関係を築くことが目的ですからね。

CSR監査要求事項はこちら

一般社団法人日本アパレルクオリティセンターJAQCについて

グループ企業商品のサステナビリティ

グループ企業商品のサステナビリティ

“使い捨てない服”を目指すD2C新ブランド『ONWARD DD』

オンワードデジタルラボは、2021年3月より「ONWARD Design Diversity(オンワード・デザイン・ダイバーシティ)」事業をスタートさせ、展開ブランドが個別の社会課題にフォーカスするD2Cブランドを販売するサイトを立ち上げました。
同事業の第一弾として、サイトの略称を関したブランド『ONWARD DD(オンワード・ディー・ディー)』の販売を開始しました。ファッション業界で慢性化する過剰供給の問題に対峙し、サステナビリティのひとつの解として「流行に乗れない服」というコンセプトの設定により、“使い捨てない服”を目指す新たなD2Cブランドです。
“トレンドを追求しない”ことを徹底的に追及し、ファッション業界の旧来のサイクルにとらわれず、この先長年変わらない価値を抽出することで、新しい服ではなく“新しいサイクルのある服”を作ることを目指していきます。

『ONWARD DD』はこちら

オーガニック&ワイルドクラフテッドヘアケア・スキンケア製品ブランド『product』

KOKOBUY(ココバイ)が展開するオーガニック&ワイルドクラフテッドヘアケア・スキンケア製品ブランド『product(ザ・プロダクト)』は、2007年にアメリカ・カリフォルニア州に誕生しました。
すべての製品でより良い品質とより良い機能性をご提供するため、植物由来の天然原料を最先端の技術により抽出、精製した成分を使用しています。
サステナビリティを心がけ、持続可能な社会を実現するため、“過剰包装の削減”“輸送の効率化を改善し続けること”“リサイクル原料を用いたリサイクル可能な容器を使用すること”により環境と社会的影響を低減していきます。
『product』は、いつまでも愛されるブランドの責任として、妥協することなく機能的でありつつ環境に配慮し、サステナブルな製品をご提供いたします。

『product』はこちら

バレエ・ダンス用品総合メーカーのチャコットが展開する『Chacott COSMETICS』

チャコットは、1997年よりステージメイク用品として販売しているコスメティクスを2021年4月に『Chacott COSMETICS(チャコット・コスメティクス)』として大幅リニューアル。リニューアルにあたり、素材・原料を見直す際に肌へのやさしさの追求に加え、社会や環境にやさしいサステナビリティに配慮したものを採用し、またパッケージにも環境に配慮した素材を採用しました。

●植物由来の資源(バイオマス)を積極的に活用しています。
●フェアトレード素材を取り入れることで、さまざまな活動に賛同しています。

  • ・ドイツBASF社によるアルガンオイルの持続的な生産を支えるモロッコの女性支援活動
  • ・ドイツAll Organic Trading社によるシアバターの原脂生産を行うブルキナファソ共和国(西アフリカ)の女性支援活動

●自然環境に配慮し、紫外線吸収剤を使用しないノンケミカル処方を採用しました。
●パッケージの紙部分には、廃棄サトウキビをリサイクルした素材(バガス)を使用しています。
●森林管理協議会(FSC)認証を受けた紙を使用しています。

『Chacott COSMETICS』はこちら