制服の企画生産とSDGs教育を手掛ける学校向け新サービスを提供開始
第一弾は筑波大学附属坂戸高等学校が「多様性」をテーマに新制服を導入、体験型授業も採用
〜1月30日(月)SDGsボードゲームを使った体験型授業を開催、生徒満足度は97.6%〜

サステナビリティ

2023年01月31日

オンワード商事

オンワード商事株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:村上 哲)は、学校制服の企画・生産・販売事業を行っています。この度、学校向けに、新制服の企画生産とともに企業ならではの体系的な「学び」の機会を提供する新サービスを開始します。 

第一弾として、筑波大学附属坂戸高等学校(本校:埼玉県坂戸市 校長:江前 敏晴)において、新制服の企画生産を行い、1月30日(月)には、環境問題について学習するSDGs学習ボードゲームを使った体験型授業を実施しました。参加した2年生の生徒たち27名は、SDGsへの理解を深め、授業の満足度は97.6%でした。

▲授業の様子

■新サービス提供の背景

本サービスは、SDGsやサステナビリティへの関心の高まりや、国の要請などから体系的な「学び」のニーズが高まる一方、学校側のリソースは限られているという教育現場の現状をうけて(※1)、当社が長年手がけてきた学校制服の企画・生産・販売事業における知見と、業界に先がけて取り組んできたデジタル活用による廃棄削減や海洋プラスチックごみ問題へのアプローチ実績(※2)をもとに、新制服の企画生産だけでなく、出張授業などを提供するものです。

(※1) 「令和2年度環境教育等促進法基本方針の実施状況調査(アンケート調査)」の「教職員等教育関係者向けアンケート実施結果」より

(※2)関連リリース:「オンワード商事の「アップサイクル」に関する 2022 年の取り組み

■筑波大学附属坂戸高等学校でのSDGs学習ボードゲームを使った体験型授業について

本授業の講師となったのは、当社の入社4年目のZ世代社員です。学生時代は野球部に所属しており、「ゴミ拾いは運拾い」と指導されてきたことや、湘南地域に住み海の近くで生活していた背景から、環境問題に関心を持っていました。21年11月に沖縄県石垣市で開催された「やいまSDGsシンポジウム」に参加したことがきっかけで「同世代にもこの問題を伝えたい」と社内で声を上げ、SDGs学習ボードゲームの認定ファシリテーター資格を取得しています。
当日の体験型授業では、2年生の生徒27名に対して、SDGs学習ボードゲームを活用した講義を行いました。授業後に実施したアンケートでは、生徒の満足度は97.6%でした。

・授業後アンケートの抜粋
「最近よくSDGsという言葉を聞くが、実際何を意識して何をやっていいのか分からないことが多く自分ごと化が出来なかった。しかし、ゲームを通して次の世代に資源を残すには、どうしたら良いものをより効率的に得られるのか知ることが出来、今の自分たちの最適解を見つけることが出来たと思う。未来を変えるのも、変えることができるのも私たちであるということがわかった授業だった。」

「私たちの学校でも色んな社会問題にそれぞれ行動を起こし、社会問題を自分ごととして捉えることをしていたので、改めて自分から行動する大切さや、身の回りの問題を自分ごととして捉える事の大切さを学びました。」

「今回のゲームをやっていく中で、資源の使いすぎについて考えることができた。毎日の生活でどれだけの資源を消費しているだろうかと自分の行いを振り返り、改善点を見つけることができた。だから、これから資源の無駄遣いや、消費を減らしていけるよう行動していきたいと思った。」

■筑波大学附属坂戸高等学校の制服について

筑波大学附属坂戸高等学校の最大の特色であるダイバーシティを、様々な色彩の糸を織り込んだオリジナル生地を用いた制服で表現しました。また、2026年で創立80周年を迎えられる同校と同じように、長年多くの方に愛されてきたブランド「J.PRESSキャンパスモデル」とタイアップするなど、ストーリー性のある制服へと刷新しました。

【特徴】
①「多様性」を表現するため、様々な色の糸が混ざり合ったミックスネイビーの生地をオリジナルで開発。
②「J.PRESSキャンパスモデル」ブランドとのタイアップにより、グローバルに進化し続ける「筑波大学附属坂戸高等学校」を表現。卒業後も着用できるデザイン。
③生徒の服装選択の自主性を重んじ、私服とのコーディネートも可能な制服に。
④ダイバーシティ推進策として、スカート/スラックスの選択制および「男性ジャケット」「女性スラックス」のような制服における「男性」「女性」呼称の廃止。

■筑波大学附属坂戸高等学校 福祉科教諭 社会福祉士 熊倉 悠貴氏コメント

日本での消費活動が海外の環境問題を引き起こすことがあるなど、世界は繋がりあってお互いに影響を与え合っていることを学び、主体者として地球的視野をもって行動することを本校は目標として掲げています。SDGs学習ボードゲームは、その繋がりについて実感を持って学ぶことができるツールだと思います。食やファッション、農業、ものづくりなど、関心のある分野を切り口にして自分自身ができることを見つけ、具体的に行動を起こしていくことができるようになることを期待しています。今後はこの「学び」をベースに実社会の中の問題を解決できるようになっていきたいと思います。

■オンワード商事株式会社 ワークスタイルデザイングループ 森田 一晴コメント

筑波大学附属坂戸高等学校らしさを詰め込んだストーリー性のある制服は、私にとっても思い入れのある制服です。また、制服だけでなく「学び」の部分でも、ご一緒させていただけることを非常に嬉しく思います。
今回のSDGs学習ボードゲームの実施を通じて参加いただいた生徒の皆さんには、今後の生活について考えて頂くことはもちろんですが、より良い未来を創っていくためにどうしていけばよいか考えるきっかけとなれば嬉しいです。未来の子供たちがより良い未来で生活できるためにも、幅広い年代層にこのような活動を広めていきたいと思います。

■筑波大学附属坂戸高等学校 概要

1946年1町5か村学校組合立坂戸実務学校・坂戸実修女学校として創立され、1978 筑波大学へ移行に伴い名称が筑波大学附属坂戸高等学校となった、埼玉県内唯一の国立高等学校です。
2014年度から5年間スーパーグローバルハイスクール (SGH) 指定校に指定された、2019年度からはWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業の拠点校として指定されている。また、2017年に埼玉県で初めて国際バカロレア・ディプロマプログラム認定校となっています。
URL: https://www.sakado-s.tsukuba.ac.jp/

■オンワード商事株式会社 概要

「ヒトと地球(ホシ)の、明日(あした)の笑顔をデザインしつづける。」をパーパスに掲げ、法人向けにブランディングやセールスプロモーション、CSRなど、お客様の課題解決へのご提案を行っています。
代表者:代表取締役社長 村上 哲
所在地:〒102-8115東京都千代田区飯田橋二丁目10-10
設立:1962年(昭和37年)4月23日
事業内容:ユニフォーム、セールスプロモーショングッズ、メンズウェア、ジュエリー、レディスウェア、雑貨、健康関連商品の企画・生産・販売、催事販売会開催・運営
URL:https://www.onward-shoji.co.jp/