サーキュラーエコノミーの推進

オンワードグループでは、2009年度からスタートした衣料品循環システムの構築を目指す活動「オンワード・グリーン・キャンペーン」(当社衣料品の回収とリサイクル・リユース)をはじめ、プラスチックの廃棄削減・リサイクルにも積極的に取り組んでいます。地球と共生する事業活動を推進し、循環型社会(サーキュラーエコノミー)の実現を目指します。


商品の回収 / リサイクル・リユース

衣料品循環システムの構築を目指す「オンワード・グリーン・キャンペーン」

オンワード樫山は、衣料品の循環を促すことを通じて限りある資源を有効に活用し、かけがえのない地球環境を未来に引き継いでいく活動として「オンワード・グリーン・キャンペーン」を2009年よりスタートしました。ご愛用いただいた当社グループの衣料品をお客さまからお引き取りし、可能な限りリサイクル・リユースすることを通じて衣料品循環システムの構築を目指しています。

お引き取りした衣料品は、リサイクルして固形燃料への再生や毛布や軍手を生産。毛布は日本赤十字社の協力のもと、国内外の被災地や開発途上国への支援に活用しています。軍手は、災害支援、森林保全、啓蒙活動などさまざまな場面で配布しています。また、状態の良い衣料品を選別しクリーニングを施したものを、環境コンセプトショップ「オンワード・リユースパーク」(東京・吉祥寺/ECサイト)にてチャリティー価格でご提供し、その収益をサステナブル活動に役立てています。

2023年3月からは、当社グループ全体でより進化したサステナブル経営を推進するプロジェクト「グリーン・オンワード」開始の第一弾として、「オンワード・グリーン・キャンペーン」を質と量の両面で進化させ、不要になった衣料品を活かして新たな価値を創造する「アップサイクル・アクション」をスタートしました。ファッション企業としてのクリエイション力を生かして、不要になった衣料品から新たな価値を生み出していきます。

さらに、これまでは店頭のみで行っていた衣料品の引き取りをオンラインにも拡大するとともに、一部の店頭での引き取りにおいては、新しいポイント還元システムも導入し、衣料品回収率のさらなる向上を目指していきます。


プラスチック資源の回収とリサイクル・リユースへの取り組み

オンワード樫山では、昨今、気候変動や海洋汚染などの問題要因とされている廃プラスチックの回収と、リサイクル・リユース活動を行っています。代表例として、商品納品時のプラスチック包装・カバーのリサイクル、リユースハンガーの導入、輸送時におけるリユース折り畳みコンテナの使用など、地球環境の未来を考えた脱炭素・サーキュラーエコノミー実現に向けた取り組みを、業界団体とも連携しながら積極的に推進していきます。

資源循環プラットフォーム「CicroMate(サイクロメイト)」の採用によりプラスチックの再資源化を実現

オンワード樫山は、物流を担うセンコーグループホールディングス株式会社の輸送網を活用して効率的にプラスチックを回収し再生する資源循環プラットフォーム「CicroMate」を2023年12月より採用しました。商品の製造販売にともなう物流資材を回収し、資源としてセンコーグループに出荷します。その後、再生樹脂として加工し、ポリエチレン製のハンガーカバーとして再活用します。この取り組みを通じて資源循環プロセスの一翼を担っていきます。

CicroMate(サイクロメイト)について

センコーグループが有する資源プラットフォームです。

製品移送時に保護の為にかけているハンガーカバー(透明プラスチック)を回収します。

回収したハンガーカバーをセンコーグループが動静脈一体物流を用いて回収し、圧縮機で減容します。

減容したハンガーカバーをテラレムグループ株式会社へ送り再生樹脂として加工。最終的には新たなポリエチレン製のハンガーカバーとして再活用します。

リユースハンガー・納品時のリユース折り畳みコンテナの導入

オンワード樫山では、縫製工場から店頭納品まで一貫してリユースハンガーを使用し、回収・洗浄を経てリユースする循環システムを1977年より展開しています。また、納品時には紙製の使い捨て段ボール箱に代えて、繰り返し使える折り畳みコンテナを2001年より本格導入しています。

  • リユースハンガーの全体スキーム

    店頭および倉庫より回収したリユースハンガーを検品(良品・修理可能品)後、洗浄クリーニングしリユース

  • 継続的にリユース可能な折り畳みコンテナ